何度でも、何度でも


君の笑顔は俺らが守るって決めたのに



          
不器用な人の不器用な生き方。





携帯の着メロが鳴った

今が休み時間でよかったと思う


授業中だったら、今まで気づき上げてきた教師からの信頼がパーになるからな




「何だい、ブン太」


《幸村今学校だよな?

 今すぐ、大学付属病院に来いッ》



「何で。もしかして、ブン太体育の授業で怪我でもしたのか?」



《違ぇよ。


 と仁王が大変なんだって》



と仁王?そんなの俺の知ったことでないな


 下らない話なら、やめてくれ」




《お前…》



「説教する気かい?」




《俺ら、仲間だろい!


 も仁王も…ずっと一緒にやってきた仲間じゃん!

 なんでそんな、邪険に扱うんだよ》



「仲間?

 それなら、だって仲間だ。3ヶ月まえ転校してきたばかりだけれど


 確かに、仲間だよ。

 仲間のを、は裏切ったんだ。に見方した仁王も同じさ」




《なら、お前は本当にがイジメられている処を見たか?


 お前が信じてるのは、の言葉だけじゃん


 に一度でも聞いたことがあったのかよ。
 
 仁王に、一度だって目を合わせたことあんのかよ》



「…仲間のの言うことを聞いて何が悪い」



《だから…なにも仲間はだけじゃねぇだろぃ!


 だって仁王だって仲間のはずだ

 仲間ハズレになったのは、少なくともの言葉を信じた後だ》




「じゃあ、俺がに聞いていたら?


 それで、が何も反論しなかったら?」




《…?》



「俺はちゃんと聞いたよ。

 本当にをイジメているのか、ってね



 彼女は何も言わなかった。ただまっすぐに俺の目をみて

 それで、『アンタが信じたいものを信じれば?』だってさ」




《それ、別にがイジメを認めたわけじゃねぇよ》



「とらえかたによっては、認めたことになるよ」








俺は、間違ってなんかいない


そうだ。

あのとき、が反論していたのなら 俺はを信じていた









《何も言わなかったのは、お前がすでにを疑っていたからだろ…

 もしも、がいった言葉が

 幸村を信頼しての言葉だったら?

 『信じて』っていう意味だったら?


                    俺ら、今…取り返しのつかないことをしているかもしれねぇ》





「だったら、彼女はどうして素直にそういわなかったんだ


 反論しないにせよ、自分を信じてほしいというくらい出来ただろう」




は、不器用な人だ。

 だから不器用に生きてる

 それが、の生き方だって…俺ら、知っているはずじゃねぇのかよ》




そうだ。


彼女はあんなにも、不器用に生きていた


不器用だけれど、まっすぐに








いつから、周りが見えなくなっていただろうか

いつから、彼女の生き方に理解ができなくなっていただろうか




ごめん、


今なら君の生き方に、おおいに賛成できるかもしれない





「ブン太。どこの病院だって?」



《!

 大学付属病院!今手術してるとこだ》





「今すぐ、行くよ。


 それと、まんがいち俺が向かっている途中でが目覚めたら…言っといて


 ごめん、って」









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