キガツケバ、彼女ダケガ仲間ハズレダッタ






          
不器用な人の不器用な生き方。



あんなの、見なければよかった

が屋上から落ちて、仁王がそれをうけとめようとしているのなんて

見なければ、こんなに胸がモヤモヤしてイラつくことなんてなかったのに。



そもそも、仁王が
の名前を大声で呼んだのがいけないんだ

そうすれば、俺は仁王たちの方をみずにサッカーに集中していたのに


でも、何でだ?

何で仁王は
の名前を呼んだ?

アイツも、誰かから聞いたはずだ
がした全てを。


仁王と
は家が隣で、幼馴染で仲良かったのは知っている

だけど中1のときに仲良くなった俺らだって、仁王に負けないくらい仲良しだった


それくらい仲良しだったのに、俺らはを疑った

仲間はずれにした

なら、仁王も俺らとおんなじ立場にいておかしくない


なのに、なんでだ?

なんで、仁王はの名前を呼んでいる?

謝ろうとしているのか?

いや、それはない。


俺らが
に制裁をしはじめた日、仁王はずっとのそばにいた



それが何故だか分からない。

何で仁王はを信じたのか。




あれ、ちょっと待て。

俺らはなんでを仲間ハズレにしたんだ?


がいったからだ。


にイジめられている、助けてくれ

そういわれたから、俺らはその言葉を疑いもせずに…



俺らがしたことは、何かを解決に導いただろうか?



のいうことが、真実だと思って

実際、何かを見たわけでもないのに



もしかしたら、仁王は知っていた?

が何をしたか、していないか



知っていたからこそ、を助ける立場に立って

知っていたからこそ、俺らに言ったのか



『俺らの大事な子は、誰じゃ?』



本当に守るべき人は、だったのかもしれない。




後悔。



「クソッ…」



気がついたら俺は走り出していた

にききたいことが、山ほどある

お前は何をしたのか、していないのか

何で俺らに反論しなかったのか

どうして、屋上から飛び降りたのか


俺らは、仲間だったか。




屋上から落ちたとなれば、緊急事態だ

ならば一番近い病院にいくのが普通で


ここから近い病院となれば、あそこしかない




風で崩れる髪形も

汗で濡れた制服も

何も、気にしない



ただ、アイツらが無事であることだけを。









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