ただその声で名前を呼ばれたかっただけなのに













    
割れた戻らない











ねぇ、オレの前で笑ってよ




オレのことで気持ちをいっぱいにして










こんなにもオレの気持ちは君色なのに











「越前くん?どうしたの?」









「別に」







「そうだ、聞いて!


 今日菊丸くんに告白したらokもらえたの!」










どうして、オレの前でばかり先パイの話をする?

オレがアンタを好きだってことに気付いてる?







あの人のことばかり思い、笑うあんたがどうしようもないくらい憎いよ







「へぇ、よかったッスね」





もう2年ぐらい早く生まれていれば



オレもアンタの視界に入ってた?








餓鬼じゃなかったら、愛してくれた?





「ありがとー。


 越前君も早くカワイイ彼女つくりなよ??モテるんだし」









「そうッスね


 じゃ、オレはこれで失礼します」












眼からナミダがこぼれないように



オレは空を見上げた

















青い蒼いその空に





オレのナミダは溶けていく






先パイ







アンタに一度でもいいからその声で名前を呼ばれたかったよ





後戻りもできないくらい、先パイを愛してしまったから












これから先、他の人を愛することなんてない










初めての恋



実ることの無かった愛情







青い空だけが、オレを慰めてくれた










アンタのその笑顔ですら、オレを酷くきずつけた


想い人を思い笑うその顔が













オレの心にナイフを刺した