2人の様子に異変が出始めたのは
部活内にも亀裂が入ったときだった
同じようで違う道
何が起きたのかは、知らない
オレにとっては全く関係のないコトだからだ
日吉とがわかれようと
こっちには何の利害もない
オレの道に何かがおこるはずはない
そう思っていた
「なんや…最近ピリピリしとらん??」
「何のことだ?」
「みんなのことや。
と日吉が別れてからやろうか、みんな集中しとらんし…もちろん、オレも跡部も日吉も」
「アン?オレ様がそんな些細なことでイラつくとでも思ってんのか?」
「実際イラついてるやん」
「それはお前らが集中してねーからだろ」
部に亀裂が入りかけていた
と日吉が付き合っているため、が部をのぞき込んだときに
こぞっていいところを見せようと集中し、の一声で勇気づけられていた部員が大勢居
日吉と別れた今、がテニス部にくる理由はない
オレたちにとって、という存在は要になっていた
テニス部が歩む道には、が抜けてしまったことにより、目の前に大きな大きな綻びが出来てしまった
このままでは、前に進めない
「…跡部くん、用事って何?」
「何でテニス部にこねーんだよ」
「行く必要がないから」
「必要はあんだよ。
オレたちにはお前が必要だからだ」
「…意味わからないんですけれど」
「日吉に会いに来いとはいってねーだろ?」
「う゛…、分かった」
「それでいーんだよ。
お前の答えはそれ以外いらねー」
亀裂が無くなればいい
オレたちが前に進むために
そのためにもたった1人の脱落者も犠牲者も出してはならない
オレたちは全員で前に進まなければいけないんだ。
−後戻りは、もうできない。前に進め、たとえ足がすくんでも−