アイシテル
の言葉よりも

耳元でささやくアナタの「
好きだ」という言葉の方が

心に残る

       

不幸
か?

「…跡部は本当に私のこと好き?」

「あ゛?」

「本当に私のこと好き?」

「何で今更…」

「跡部はハッキリ言って、モテるの。誰からみても羨む存在なの。

 容姿端麗、成績優秀、誰からでも受け入れてもらえて、そして氷帝生の頂点。

 反して私は、カワイイとも不細工ともとれない平凡な容姿

 頭がいいわけでも悪いわけでもない普通の成績、必要以上に忌み嫌われたり好かれたりしないし

 その辺にどこにでもいるような女の子。

 その2人が付き合ってるんだよ?こっちは不安にもなる…」

そもそも付き合ったきっかけだって私から告白したんだ。


そこまで仲良いわけでもなくて

ただ遠くからみている跡部が好きで、それで告白した

純愛でもなんでもない、ありきたりな恋愛だ。

でも、付き合い始めて1年間。


まだ一度も跡部に「好きだ」の言葉を貰ったことがない。

恋人らしいことはしている


だけど、今まで愛の言葉なんて聞いてない


「不安になっとけよ」


「何でよ」




「不安になればなるほどお前は俺様に夢中って証拠だろ?
それでいーんだよ。」

「意味わかんないッ!!!



 それじゃぁ、結局愛されてるって実感できるのは跡部だけじゃん!


 私は?自分と跡部があまりにも不釣り合いってことを一番分かってる私は!?

 
 跡部の気持ちが分からないまま、
跡部のファンからの理不尽な嫌がらせに耐えろっていうの!?








、いじめられてるのか」



「あ…」






馬鹿野郎!!!


 何で早くそれを言わねぇんだよ!!?

 それほど俺が信用ならねぇか??あ?そうだろーな、にすれば空の向こうにいるような人間だ!





 だけど、俺はを愛してる。それを口で言わなければお前は俺を信用することも出来ないのかよ!!







「言わなかったのは、跡部を信用してないからじゃない!!


 跡部に心配かけたくなかったからだよ!ただでさえ、背中に重い荷物をかかえて、おろすことすら出来ないのに

 
 
 何でそれを分かってくれないの??跡部こそ、私を信じてないんじゃない!?



 好きだからこそ、不安になったり言えないことは山ほどある。それに埋もれてるから愛されてるなんて分からない!」










不思議だった、今まで言えないことを全部言ってしまって…


跡部も全部言ってくれたようで







スッキリしたのか、お互いに笑いあった






「跡部ってどんだけナルシストなの…空の向こうの人間って…自分で言う?」





こそ最期のほうには開き直っていたじゃねぇか」














「やっぱ、私跡部のこと好きだよ。不釣り合いでもいい、大好き」





「ずっとそうでいろよ」





どんなにたくさんの
アイシテルの言葉よりも


一度も「
好きだ」とは言わないあなたのその声が好き


無言の愛し方が、たくさんの愛し方のなかで一番好き



それは
不幸か?


きっと、