彼のもとに
一直線!!
彼色一筋
「ケーちゃん。ケーちゃん」
「なんだよ」
「わたしねぇ、ひっこすんだって。
パパのおしごとでね、とおくにいっちゃうんだって」
「!?」
「もう、ケーちゃんにあえないんだって」
「あえるぞ?」
「え…」
「がおおきくなったときに、あいにきたらいいんだ。
おおきいおうち、それがあいことばな。あいにきたときにいってくれ。
そうしたら、おたがいが『ケーちゃん』と『』だってこと、わかるだろ?」
「ケーちゃん、あたまいいね!
じゃぁ、ケーちゃんもわすれないでよ?『おおきいおうち』」
「おう!あたりまえだろ?
がだいすきなんだからわすれねーよ!」
ケーちゃん、いるのかなぁ
中学生になったから、お母さんが
『氷帝学園に転入するか?』
って言ったから、ケーちゃんにあえるっておもってきたんだけど
マンモス校だよ
テニス部だけで200人こえるって言うし
「 です。よろしくおねがいします」
反応は良かった
楽しそうなクラスだし
なんと、生徒会長さんが同じクラスだそうだし!
ケーちゃんに会えるっぽいし
確信はないけど
「じゃぁ、跡部くんの隣の席ね」
「はい」
さっきからケーちゃんケーちゃん言ってるけど
正直いって
ケーちゃんっていうあだ名と笑った顔しかしらない
「よろしくね?」
「…」
あと、『おおきいおうち』
それにしても
隣の席の人は無愛想だな
「教科書、まだないから見せてくれる?」
「…はいはい」
「アリガト」
全然笑わない
だけど綺麗
泣きホクロとか
色気放ってるし
肌とかも綺麗で
一目だと、女の子って間違える可能性も高い
「えっと、ここはどーするんだ?
代入して…えっとルート?は?へ?」
「ぷ」
「なに?」
「なにさっきから、百面相してんだよ。
ソコはこーして、こーすれば解けるだろーが」
「あ、そっか。
跡部クン、教えるの上手だねぇ」
「そうか?」
「うん。すっごく分かりやすかった。
頭もいいし、綺麗だしモテるんじゃない?」
「まぁな」
自画自賛したよ
「跡部クンって、なに部?」
「テニス部」
「マネ―ジャー募集してる?」
「募集はしてねーけど、いたら楽だな」
「じゃぁ、私マネージャーする。
跡部クンのカッコイイ姿みたいもん」
「…」
「とりあえず、顧問の先生に届けだそ」
「なら、書く欄に『正レギュラー専属マネージャー』って書けよ?」
「跡部クン正レギュラーなんだ」
「部長だ」
「すごいね」
彼が少しはにかんだようにわらった
だけど
これは表の笑みだけで
心から笑ってない
なのに
惚れてしまいました