ブン太が教室にやってきた





             
甘味料







「ブン太」





「帰ろうぜぃ…」




「どうしたの?汗だくだよ?」







「…幸が、んとこ行ったって聞いたから」





「オレがどうかした?」







に、何かしてねぇだろうな」








「…何かしちゃ、いけないのかい?」






「当たり前だろぃ」







「安心しなよ、まだ何もしてないから」










ピリピリと




空気が痛い







、帰るぞ」




「あ、うん。

 じゃぁねー、黒魔王!また明日!」








「また明日」







ブン太の





怒った顔と






黒魔王の






不敵な笑みが






気になった






「ブン太、今日、なんか変だよ?」






「変じゃねぇ」





「だって、いつもなら黒魔王と私が一緒にいたって


 何も言わないじゃない」







「…」





「やっぱり、私が詐欺師と…



   キスしたから?」







「…そうだ。

 彼女と、クラブメイトがキスしたんだぜぃ?!


 普通にしてるほうが、無理だっつの」








「…ごめんなさい。


 だけど!!」





「わりぃ、今は言い訳聞きたくネェ」








「……。―これから何度もしたら消えていく―ってゆったの



 ブン太だよ?」








「……、ゴメンな




 俺達、別れたほうが良いかもしんね」














別れたく、ない





離れたくない







行かないで








「ブン…太ぁ!!」







「次に逢うときは、クラスメイトな」









ブン太の考えてること




言っていること





したいこと






全然分からないよ







詐欺師とキスしちゃったとき




別れたら仁王と思う壺だ





って言ったのは





ブン太じゃない…






これからなんどもすればきえていく




って言ったのは



ブン太だよ






ぎゅっって抱きしめてくれたのも




ブン太なのに…






どうして




いきなり






別れようとか言うのかなぁ







分からないよ












    ブン太視点









「ゴメン…、な








別れたくねぇ





手放したくない







仁王のとこにも





幸のとこにも





他のヤツのところには




絶対に行かせたくない






だけど








仁王とキスしたっていう












怖かったんだ







不可抗力とはいえ





チームメイトと




キスをした





許せなかった





―別れねぇ




―仁王の思う壺だろぃ





―なんどもすれば消えていく





そういったのは




紛れも偽りも無く





オレだけど





幸が




を好きだって聞いたら






怖くなったんだ






仁王が




のことを好きだっていったから






許せなかったんだ






オレよりも何倍も優れているヤツらが





いつか






さらっていきそうで







怖かったんだ















今はただ





突き放すことしかできない俺を






許してください






「ホント、ごめんな…



 いっぱい、いっぱい傷つけて…」