夢と云う名の希望と絶望を胸に抱えて
dreamer?
「へー、赤也くんの将来の夢ってプロテニスプレイヤーなんだぁ…
うん、上手いもんね。ぴったりだとおもうよ?」
「だろ??
でもさぁプロになんだったら英語とかちゃんとしなきゃいけねーじゃん??それだけメンドイんだよなぁ」
夢?
それがどうしたの
他人に教えるほどのもの?
決心や勇気をかんたんに表せれるほど、あなたは凄い?
将来といっている時点で、まだ凄くない
夢は未来にあるつもりで、本当は一秒後、現在…数年前から関係しているんだ
笑って語り合えるほど、容易いものじゃない
「なー、。
お前は何になりてぇんだよ」
「は?」
「さっきから、隣で黙りこくってたら気になるだろ?」
「…なんで切原なんかに教えないといけない?」
「んー?マネージャーだから」
「マネージャーと選手は平等よ。
アンタと話している時間があるなら私は夢をかなえるために努力する。邪魔」
「わり」
「私も言いすぎた。邪魔じゃない。
だけど、自習なんだから静かにすれば?」
「無理!」
鬱陶しい切原赤也を無視して、読んでいた本に目を戻す
難しい英語が書いてあって
だけど理解できる
「何よんでんの?…って、うわ…英語尽くし」
「悪い?
ああ、そうそう。幸村先パイが今日はいつもの3倍するそうよ」
「げげっ鬼だ、鬼部長だ」
「文句言うヤツは更に5倍」
「…」
私の将来の夢は、医者…というか、プロテニスプレイヤーを支えるトレーナー?
そんなかんじ
マネージャーをやっていればいやでも部員の怪我とかにあたるわけで
そういうのに対応していくうちに自分はこれをやっていきたいとおもってた
本気で、思い始めたのは中学3年で
高校1年ではすでに医学の本をよみはじめてたし
高校2年のいまでは、大学は医大にいこうかと思ってる
予定では高校3年生あたりで、留学するだろうし
ここまで大きな気持ちになったのは、隣の席の切原赤也の所為
一途にテニスに走ってるとことか、いやでも目に入って
練習が終った後も1人で壁打ちとかやってて
いつのまにか、彼だけを見てた
『支えたい』って思ったから、中学3年生で本格的になった
「あ、そーだ。
、練習終った後一緒に帰んね?」
「は?」
「一緒の方向だろ?」
「いいけど」
「やりっ。
じゃぁヨロシク!」
「自主練はいいの?」
「今日はパス!」
「ふーん」
「よしっ今日はこれで終わりだ!!解散」
いつもの3倍とかいっておきながら、パワーリストを増やして
試合形式でうちあいさせてただけのよう
それでも結構キツいらしくって
「おまたせッ」とかいってでてきた切原は少し汗臭かった
でもそのにおいすら妙になじんでいるのか、不快感はなかったし
本人は無臭の消臭スプレーをつかったらしい
「で?切原が態々私を誘うんだから用事があるんでしょう?」
「あー…ちょっと待ってくんね?」
「はいはい」
10分も経っただろうか、私の家も切原の家も遠いらしく一向に見えてくる気配がしない
そりゃぁ、そうだ
切原はバス通学かなにかのはずだったのだから
静まり返った帰宅路で、そんな他愛もないことをかんがえて
30分ほど歩いたときに彼は口を開いた
後ろにもう学校は見えない
いくら敷地が広いからといって、30分あるいても端までいけないということはなく
周りに人影は無かった
夕焼けが妬けに眩しい
「オレさ、のこと好きなわけ。付き合ってくんね??」
「は?本気?」
「本気、本気!!大本気!!
…いっつも女子と絡んでるからそうは思えないだろーけど…ここまで人を好きになったことってないんだっつの」
「…いいよ。
私も前から切原のこと好きだったから…
って、顔赤いよ??」
「っるせェ!!
夕日の所為!!」
照れたんだ
可愛いな
夕日の所為にして切原が真っ赤になったように
私も夕陽に隠れて笑った